兼業リーマンのブログモドキ

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1級販売士で不動産オーナーのサラリーマン。日々を綴る。

アンパンマンのジレンマ

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世の中にはよく考えると矛盾に矛盾が重なるジレンマを

抱えたものがたくさんあります。これは私が常々勝手

に思っている事で、もはや皆さんにも是非を問いたい。

私はこの主張を、アンパンマンのジレンマと名付けます。

 

 

アンパンマンのジレンマ

  

1.はじめに

皆さんでアンパンマンを初見・初耳という方はまずいな

いでしょう。要は、冒頭のビジュアルで顔がアンパンの

対バイ菌人型決戦兵器だと思ってもらったらいいんです

けど、彼は水に濡れると「顔が濡れて力が出ない〜」と

言ってはその都度新しい顔(アンパン)に変換して戦闘に

戻るいう性質を持っています。「顔が濡れて力が出ない

」わけで身体はそのままですから、以前から"ではアン

パンマンの身体は何なのか"と囁かれてはいるんですが

私が言いたいのはそこではなくそもそもアンパンマンと

いう存在自体が概念的に成り立つのかということです。

 

 

2.本体はどっちなのか

アンパンマンは前述の通り、身体はそのままに新しい顔

に切り替えることができます。つまり、"顔""身体"

2要素で構成されていて、そのどちらかが本体であると

考えられます。

 

①"顔"が本体とした場合

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顔が本体であるとするならば、新しい顔に交換された際

に古い顔はどっか飛んで行くので、それ即ち本体が破棄

されたことになります。そうなるとアンパンマンはその

度死んでいて最終的にバイ菌をパンチするのは別の存在

であることになってしまいます。本体が毎回どっか飛ば

されるという、この上なく雑な扱いを受けることになる

んですけど、それにしては記憶などは交換する前のもの

がそのまま引き継がれていますし、周りのキャラクター

も皆飛んで行った顔の方ではなく、顔が交換された身体

の方を"アンパンマン"として認識しています。

 

ここで皆さんは、「テセウスの船」というものをご存知

でしょうか。簡単にご紹介します。昔々テセウスという

船長が率いる船がとある島に出航しました、非常に厳し

い海を乗り越え、船は往復して島から帰ってきました。

しかし、その厳しい海路で船長のテセウスは死亡船員

もほとんどが入れ替わりました。また、船も激しく損傷

修理を繰り返すうちに、帰る頃には出航時の部品は何

一つ残らず全て別の物に変わってしまっていました

帰って来たその船に対してある人が言います。「あれは

本当にテセウスの船なのか?」と。

 

アンパンマンの本体が顔であるとした場合、全く同じ事

が言えます。新しく顔(=本体)を変えた時点で、そいつは

本当にアンパンマンなのか?と。

 

②"身体"が本体とした場合

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では、身体の方を本体と考えた場合はどうでしょう。

付属の部分である顔を新しく変えたからと言って、本体

は変わっていないことになりますから、記憶などが変わ

らず、周りのキャラクターも新しい顔でもアンパンマン

と認識する、という点でも辻褄が合うように思います。

 

しかし、冒頭でも述べた通り、アンパンマンはアンパン

である顔が濡れて力が出ないという通り、身体は何なの

かはともかく少なくともアンパンではありません

つまり、アンパンマンはアンパンではないということに

なります。そうなると、彼はそもそも"アンパンマン"と

言えるでしょうか?身体が何なのかを疑問視する意見は

たくさんありますが、「少なくともアンパンではない

いうことはその諸説で唯一共通しています。

 

例えば、"スパイダーマン"というアメコミキャラクター

がいます。彼は蜘蛛の糸を出したり、蜘蛛のように壁を

這ったりといった"蜘蛛"というアイデンティティを本体

に持っているからこそ"スパイダーマン"と呼ばれます。

"少なくとも蜘蛛ではない"マンだったならば、まず絶対

スパイダーマンという名前にだけはならないはずです。

 

 

3.アンパンマンは存在できない

ここまでをまとめると、2つにしか分けられない"顔"と

"身体"、どちらを本体としても"アンパンマン"である

ことには矛盾が生じてしまいます。この状態を"悪魔の

証明"と言いますが、要は説明がつかないということが

証明されてしまうわけです。身体が何なんだなんて私は

どうでもいい。「こいつ自体が何なんだ!?」という

哲学的存在だと思うんです、アンパンマンってヤツは。

 

 

4.アンパンマンであるために

ただ1つ言える事は、アンパンマンの身体+アンパンが

揃うことが"アンパンマン"である要素なのは間違いない

でしょう。例えば、カレーパンマンの身体にアンパンを

付けても、アンパンマンの身体にカレーパンを付けても

そいつはアンパンマンとしては認識されないように思い

ます。しかし、これはあくまで存在するための1要素で

あって根本的な概念は全く解決されません。具体的な例

を挙げれば、全く違う形・顔のアンパンを付けたらそれ

アンパンマンか?という問いには答えられません。

 

 

アンパンマンは、実は私の故郷である高知県から生まれ

たキャラクターで、私は幼少の頃より相当な密度で接し

ながらも違和感を覚えたのは高校生の頃なんですけど、

アンパンマンのジレンマ」などとわけのわからないこ

とを言ってる人間はさすがに当時も他に見たこと無い。

 

ここまででお解りの通り、どう考えても頭を新しいもの

に交換すべきは私の方なんですけど、ついでにそんな私

がオススメする哲学本を紹介した記事を載せますので、

ご興味ある方はこちらもご一読頂けますとこれ幸い。

これを読んだ後に物事を考えるあなたはきっと読む前と

同じとは言えない。今あなたは哲学という海に漕ぎ出す

テセウスの船なのかもしれません。イラッシャイマセ。

 

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