最近の若いもんは
「最近の若いもんは」っていうセリフ、一体どのくらい
昔から使われているのでしょうか。私の世代が言われる
こともありますし、今の所謂"ゆとり"ど真ん中世代には
言う側であったりもします。代々言われ言い続けている
セリフなんでしょうが、それ言わない方がいいと思う。
私、中学～大学くらいまで皮膚炎の薬を飲んでまして、
それが結構強い薬だったらしく当時献血も受けることが
できなかったんです。
なので、もう「血を抜く」という文化自体を忘れかけて
いました。物理的に血の気が多い人だったんです。
そんな中、今年の会社の健康診断で、通常は会社に病院
の方々が出張で来てくださるのですが、もうことごとく
私の方が出張で不在にしており調整がつかず、結局別日
でなんちゃら健康センターみたいなところに受けに行か
されたんです。そこで久しぶりに採血がありました。
昨年までの健康診断で採血が無かったものですから、私
びっくりしちゃいまして、なんせ血を抜かれるだなんて
ほんと10年ぶりくらいでしたからね。
平日の真昼間だからかご老人の来院者が多く、その方々
と横並びで採血台に座ったんです。
ここで私、全く先端恐怖症とかでもないんですけれど、
久しぶりに注射針が近付いて来ると年甲斐も無くビビっ
てしまいまして、とりあえず目瞑ってラジオ体操の最後
みたいなサイズのド偉い深呼吸をしてたんです。
すると、「はい、終わりましたよ」とナースさんの声。
あれ？もう終わり？緊張したけどまあこんなもんか。
と思って椅子から立つと、
ふらっ・・・・
へなへなへな・・・・・パタッ。
なんと椅子に座りなおすこともできず、着床。
周りのご老体が、事も無げに入れ代わり立ち代わり交代
していく採血台の床で、下手にジム通いしてそこそこ体
つくってる20代成人男性が真っ白い顔してマーメイド
座りをしている。これはプークスクスものである。
もう周りのご老人方が意気揚々「最近の若いもんは！」
などと家族団欒の夕食時に声を荒げてても仕方がない。
不甲斐ない私のせいできっと最近の若者の株はまた１つ
落ちてしまったに違いない。数多くの屈強な最近の若い
もんたちに多大なるご迷惑をお掛けしてしまったことを
お詫びしたい。すまんと。
でも、よく考えたら今プルプルしてるこのおじいちゃん
たち、アメリカと戦争してたんですよ。皆忘れてない？
いや、ゆとりがどうこうの前にまずあんたらのバイブス
は高すぎるだろ！！おそらく昨今の屈強と言われる若者
にも、そのボルテージは無いぞ。自衛隊勢でもギリだ。
そりゃ今回は私が不甲斐ないばかりに最近の若いもんの
株が下がったかもしれない。でも最近の若いもんはって
いうのはそれ以前から良く聞くし、己のバイブスの高さ
を自覚してないとしたらその気持ちは分からんでもない
のですが、まぁここは１つ、仲良くしよ！？と思う。
例が極端でしたが、要は時代で是とするものが違うので
若いもんが違うのも当たり前だと思う。この先で言うと
今の子供たちが大人になると皆プログラミングができる
でしょう。ひたすらに効率と自動化を是とする業務環境
になるかもしれない。すると今の40代はおじいちゃん
になって「わしらの頃は足で稼いでなぁ！」などと言い
出すでしょう。
別に、足で稼ぐこともその時代では是ですし、極論効率
だけを求めてプログラムコードを書くようになったとし
ても、その時代ではそれが是なんですから、違う"是"の
もとで育った世代同士が「最近の〜」と言っていても、
何も解決しないと思うんですよね。
最後に、こんなブログをブログ始めようと思っている方
なんかが初見で見ると、「こんな長文書くなんて無理」
などと始める前から諦める人も出るかもしれません。
そんな方には、私からの熱い思いを伝えたいですね。
ったく最近の若いもんは。
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